7/30 オクラで繰り広げられる世界

 花がきれいで先日もブログにアップした「オクラ」での出来事。

その1 オクラの葉の上に、脱皮したてのカマキリが、おしりをキュッと跳ね上げた可愛い姿でジッとしていました。近くには脱皮した殻が残っていました。カマキリのいい写真を撮ろうと思って手を出すと、カマキリは自分の手の上にぴょんと乗り、なんと、半そでのワイシャツの袖からシャツの中に入ってしまいました。背中の方でモゾモゾ動くカマキリをつぶさないように、物陰でシャツを脱いで無事救出。カマキリをオクラの葉にもどしました。

その2 オクラの葉っぱに黒い粒々(つぶつぶ)がたくさんついていて、たくさんの葉が虫に食われた無残(むざん)な姿になっていました。黒い粒々はアブラムシかな?と思っていたら、その正体は「ワタノメイガ」で、黒い粒々はその幼虫(ハマキムシ)のフンでした。くるくる巻かれた葉の中に幼虫(ハマキムシ)が隠れていました。何匹もいてすごい数です。葉の全部を食べられては困るので、葉を切ることにしました。そこにドロバチと思われるハチが飛んできました。ドロバチは、葉をかじって小さな穴をあけています。「ハチが葉っぱを食べるのかな?」と不思議に思って見ていると、穴をあけるだけでドロバチは葉っぱを食べていませんでした。このドロバチ、実はワタノメイガの幼虫を狙っていました。中に幼虫がいると分かった葉っぱをガジガジとかじって穴をあけています。驚いてひょっこり出てきた幼虫を、迷わずガブリとかじって飛んでいきました。

追記:後で調べてみたら「オオフタオビドロバチ」というドロバチでした。腹に黄色の二つの帯があるので、「オオフタオビ」という名前がついているとのこと。メイガなどの幼虫を探し出し、麻酔の毒針を刺して巣に運びます。そして、卵を産み付けた部屋に捕まえた幼虫を閉じ込め、卵がかえった時のための餌とするそうです。性質は大人しく、人をむやみに攻撃してきたりすることはないそうです。大きさと見た目が少し「アシナガバチ」に似ているので、これまでに「ハチだー!」と不必要に逃げていた人は多いかも知れませんね。

「オクラの花はきれいだな…。」なんて思っていた自分が、とてもつまらない存在に感じる出来事でした。